2008年5月31日土曜日

やまない雨

昨日、高校のときのクラスメートが亡くなった。
詳しくはわからないけど、とにかく、突然の死だった。

昨夜、寝ていると突然電話がかかってきた。
半分ねたまま電話を取った。

知らせを聞いて電話を切った後も、
眠れないままベットの上で彼のことを考えていた。
五月の終わりに降る雨の音が、とても大きく聞こえた。

うそみたいだ。
あまりに突然で信じられない。

こわくなった。
私は人が死ぬことを知っているし、
今まで身近で誰かが死んだときは、そういって納得してきた。

でも、あまりに不意で、どうしようもなくこわい。

死ぬということは生きるということと同じくらい普通なことだ。
死があるからこそ生がある。

でも、やまない雨がないように、
私はいつの間にか、死の存在を忘れて生きている。

彼の死を今の瞬間で終わらせてはいけないような気がする。

彼の死を悲しく思うけれど、
彼の生きたその人生も悲しく思いたくないし、
私はきっと、
彼の分もって言ったらすごくおこがましいけれど、
毎日、ちゃんと生きられるように、って思った。

                                 (2006年9月北海道)


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