(8月に神島で)
最近感動していないって気がついた。
前はもう少し「感動した」ってことが多かったと思う。
空を見たら「今日は高いかも」とか「飛行機雲だ」とか何か感想があった。
何かいやなことを言われたら「なんでそういうことを言う状況にいるんだろう」とか、相手へのいらない心配までしていた。
じっくりとものを見たり、考えたりしなくなった。
掘り下げて深く考えるってことが前よりもできなくなった。
昨日大学時代の友人から電話があり、「手紙に切れがなくなった」と指摘されて確信。
別の友人は「毎日がルーティン化してるってことかもね」って。
そうかもしれない。
毎日たんたんと過ごしてる。
小さな失敗に小さなショックを覚えて、小さな成功にちょっとだけほっとする。
その繰り返し。
あんまり大きくはみ出さない。
気持ち的にも。
会社で働くとはそういうことなんだろうか。
家で「千と千尋の神隠し」を流していると、
千尋が自分の名前を忘れかけた。
ハクがこんなことを言った。
「湯ばーばは名前を奪って支配しちゃうんだ」
千尋は自分の名前を忘れないで仕事しようとする。
私は自分の名前でちゃんと仕事できているんだろうか。
署名記事は載るけれども、それってほんとうに私なんだろうか。
働きながらでも、千尋みたいに名前を忘れないでいることは可能なはず。
もっと私らしく感動したい。