2008年6月5日木曜日

おにぎりの自由

                               (2006年9月キスム)

ケニアで昨年から今年のはじめにかけて起こった暴動。

あれは一体なんだったのか、
どういったものだったのか、
現地で撮られた映像を見ながら考えるイベントへ行ってきました。


マスコミに流れた映像ではなかったから、ショッキングなものばかりでした。
鉄砲で撃たれた人の頭から脳がどろどろ出てきていたり、
安置所に死体が山のように詰まれていたり、
警察官が民間人に銃を向けていたり、
銃で撃たれたおばさんが血を流しながら病院へ歩いて向かっていたり。


私はだしてもらったおにぎりを少し食みながら、そんな映像を見ていました。
私がアフリカに興味をもったのは、
94年のルワンダ虐殺を描いた映画「ホテルルワンダ」を見て、
自分がアフリカについて、世界について何も知らないんだなぁ、とショックを受けたからでした。
それでアフリカへ行ってみたわけだけど、
やっぱり、私とは関係なーいみたいな、まるでテレビのドラマでも見るような雰囲気で、
結局はおにぎりを食べている。


もしも、私が日本に生まれて、大学生になって、ホテルルワンダをみて、ケニアへいけたことが
ただの偶然で、
ケニアに住み、ただの日常を過ごしていただけなのに、暴動に巻き込まれてしまった子供たちや、
レイプされてしまった女の子たちがただの偶然でそうなったとしたら、

私が持っている自由ってなんなんだろう。


おにぎりの自由。
というよりもおにぎりを食べてるだけの私の自由への疑問。

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